「楽しい」があらゆる挑戦の原動力、黒﨑選手に伺った海外で挑戦する意味とは

「楽しい」があらゆる挑戦の原動力、黒﨑選手に伺った海外で挑戦する意味とは

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今回お話を伺ったのはプロサッカー選手の黒﨑優香さん(以下、黒﨑選手)です。黒﨑選手はアメリカ留学後、ノルウェーの1部リーグで活躍されています。このインタビューでは、黒﨑選手のこれまでの経歴やアメリカ留学を決意されたきっかけ、約1年間のノルウェー遠征時の持ち物について、伺いました。

自分の「楽しい」という気持ちを大切に歩み続ける、黒﨑選手

―まずは、サッカーを始めたきっかけについて教えてください。

黒﨑:サッカーを始めたのは、兄の影響です。幼い頃からサッカークラブに入っている兄と一緒になってボールを追いかけていました。幼稚園入園を機に、兄と同じサッカークラブに入り、小学6年生まで続けていました。

中学生になると、通っていた中学校にはサッカー部がなく、放課後片道1時間半かけて北九州の女子サッカークラブへ行くか、サッカーを辞めるかの2択で悩みました。しかし、クラブ体験会に参加した際に「サッカーは楽しいので、辞めたくない」という気持ちに気づき、3年間サッカーと向き合いました。

幼少期の黒﨑選手

―その後、高校では寮生活を送られていましたね。

黒﨑:そうです。高校は地元ではなく、静岡県の藤枝順心高等学校で3年間寮生活を送りました。
強いチームでサッカーをしたいという気持ちが高まり、県外のサッカー強豪校へ進学しようと考えていたんです。

3つほど候補を挙げたなかで、藤枝順心高等学校は顧問の先生とすぐに連絡がつき、練習に参加させていただきました。練習を通じて、自分がやりたいパスサッカーができると確信し、「この高校へ行き、サッカーがしたい」と気持ちが高まり無事入学。3年間サッカーを続け、キャプテンも任せていただきました。

高校時代の黒﨑選手

人生のターニングポイント、アメリカ留学

―高校卒業後、アメリカ留学を決意した背景をお聞かせください。

黒﨑:高校卒業後は、働きながらなでしこリーグの選手として活躍する姿が思い描けなかったので、サッカー推薦で日本の大学に進学しようと考えていました。しかし、大学を決めようと思った矢先、母から「サッカー以外の目的も持って大学へ進学してほしい」と言われました。やりたいことや学びたいことを考えてみたものの思い浮かばず、奨学金を借りてまで大学に進学する理由を見つけることができませんでした。

その時ふと、目にとまったのがアメリカの大学記事でした。周りにドイツ留学した先輩がいたため、海外に対するハードルが高くなかった私は、アメリカの大学であれば、卒業資格も取れて、英語も学ぶことができると考えました。さらに、サッカーの実力があれば、「スカラシップ」という返済不要な奨学金で大学に通えると知り、留学会社に間に入っていただきながら自分の紹介動画を送り、大学とやりとりしました。

―留学の決め手となった出来事は、ありますか。

黒﨑:高校3年生の夏に、アメリカの大学へサッカーの試合を見学した際、観客数の多さに衝撃を受けました。日本の大学では、サッカーの試合があっても、観客があまり入りません。しかし、アメリカでは3,000人以上の方が観戦していて、「私はここでサッカーがしたい」という想いが芽生え、アメリカへ行く決意をしました。

そして、語学学校へ1年間通い、英語を学んだのち、アメリカの大学へ入学しました。

―この経験があったからこそ、サッカー留学をしたい方を支援する会社を起業されたのでしょうか。

黒﨑:そうです。アメリカでの経験は、日本では想像がつかないことばかりでした。運動部の人だけが使える整備された施設や、無料提供されるパンやプロテインの栄養サポート、練習着やスパイク、ランニングシューズなども毎年支給されます。

時には苦労もありましたが、恵まれた環境で練習した経験は、私の糧となっています。実際に留学を経験したからこそ、次世代の人たちがアメリカ留学を選択肢のひとつとして考えられるよう支援したいと思いました。

現在は女子サッカーのみですが、いずれはサッカー留学したいすべての学生をサポートしていきたいと考えています。

アメリカ留学時の黒﨑選手

黒﨑選手がノルウェー遠征で得たコンディション調整力

―会社の代表取締役とプロサッカー選手の2足のわらじで活動されている黒﨑選手ですが、サッカー選手として2022年のノルウェー遠征で得られたことについて教えてください。

黒﨑:今回のノルウェー遠征では、コンディション調整する力を得ることができました。

これまでの海外経験のなかでも、ノルウェーは日本の気候と大きく異なるため、最もコンディションを整えることが難しい場所でした。なぜなら、日照時間が長く外が明るいためなかなか寝つけないことや、雨の日が何日も続くためブルーな気持ちになってしまうことがあったからです。

そこで、「雨で太陽が出ないならビタミンDをサプリメントで補う」や「眠れるように、いい枕を使ってみる」など、日常生活の小さなことから変えていくことで、気づけば環境の変化にも適応できるようになっていきました。

環境が大きく変わっても、いつも通りのプレーができるようにするにはどうしたら良いか、常に考えて行動する力が身に着いた約1年間だと思います。

ノルウェー遠征時の黒﨑選手

ノルウェー遠征に欠かせなかった、黒﨑選手おすすめの持ち物をご紹介

―約1年間のノルウェー遠征でしたが、どういった持ち物が重宝しましたか。

黒﨑:まずは、ノルウェーは夏場でも20℃前後と肌寒いので長袖やパーカーなどの羽織れるものを持っていくことをおすすめします。さらに、私が暮らしていたベルゲン地域のように、雨が特に多い地域に滞在する方は、長靴や折り畳み傘などの雨具も持ってきましょう。

10月末頃に訪れる際は、防寒具は必須です。現地でも買うことはできますが、到着後すぐに必要となる寒さなので、マフラーやニット帽、手袋など使い慣れたものを持ってきましょう。

また、ノルウェーでは、ホッカイロを売っているお店がなかなかありません。売っていても、日本のものより持続時間が短くクオリティが低いものもありますので、日本から滞在日数に合わせて持っていきましょう。

―防寒具や雨具など、渡航先の気候に合わせた持ち物は欠かせませんね。その他には、どのような持ち物を準備されましたか。

黒﨑:ポータブルのバスタブは重宝しました。これは、夏場に庭でやるプールのように、空気を入れたら膨らむバスタブなんです。ノルウェーは、基本的にシャワー文化です。しかし、シャワーだけだと疲れが取れないので、長期滞在する方にはおすすめです。

ポータブルバスタブ

さらに、海外で長期滞在する場合は、日本食も欠かせないと思います。インスタント味噌汁やティーバッグのお茶、調味料は日本から持っていきました。ノルウェーには、アジア系の食材を扱うスーパーが少なく、食べたい日本食が買えるとは限りません。渡航前に準備しておきましょう。

そして、海外遠征で欠かせない持ち物といえば、Wi-Fiですね。
私の場合は遠征が多く、バス移動だけで3時間以上かかることもありました。飛行機での移動と違い、バスには空港のようなフリーWi-Fiがなく、あっても繋がりにくいことがほとんどです。しかし、今回お借りしていたテレコムスクエアさんのWi-Fiのおかげで、長い移動時間でもスマホが使えたので、リラックスして過ごすことができました。海外渡航時は、Wi-Fiを事前にレンタルしておくと安心です。

また、Wi-Fiを繋げば、どこにいてもZoomミーティングで留学サポート希望の学生さんとお話することができます。おかげさまで、ノルウェーでも仕事をしつつ練習に励む日々を送ることができました。本当にありがとうございました。

黒﨑選手とWiFi

―最後に読者に一言、お願いいたします。

黒﨑:あっという間の2022年でした。サッカー面では、納得できる結果を残せなかったので、 2023年もチャレンジし続けます。また、チャレンジし続けるからこそ得られるものがあるので、皆さんにもたくさんのことに挑戦してほしいと思います。
2023年は、2022年以上の成績を残しつつ、留学や海外の情報をもっと日本へ伝えていきたいと思います。

―黒﨑選手、ありがとうございました。

黒﨑優香(くろさき・ゆうか)

黒﨑優香(くろさき・ゆうか)

1997年6月12日生まれ。福岡県北九州市出身。4歳の時に兄の影響でサッカーを始め、藤枝順心高校では、2014年の全日本高校女子サッカー選手権大会で準優勝、翌年の2015年には3位となった。2016年の高校三年時には全国優勝を成し遂げている。2017年5月にアメリカのケンタッキー大学に入学し、2019年1月にオクラホマ大学へ編入。
オーストリア1部女子ブンデスリーガ FC Wacker Innsbruck(2021年1月)。ノルウェー1部女子トップセリエン Arna-Bjørnar Toppfotball(2021年8月)。2021年9月 から、本格的にユウカ考務店の事業の一つであるYK Sports Agency, 日本からアメリカの大学を目指す学生のサポートをスタート。

関連情報

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Telecom Times編集部

監修:Telecom Times編集部

2000年、成田空港の一角で携帯電話レンタルサービスを業界で初めて提供して以降、Wi-Fiレンタルをはじめとした旅行モバイル通信サービスの老舗として、旅と通信に関する知識と経験を培ってまいりました。「旅本来の楽しさに集中できる環境をつくる」をミッションに、世界の旅人の知りたい・役に立つ情報をお届けいたします。
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