プロバレーボール選手の野瀬将平さんに伺った、海外遠征を通じて感じた長期海外滞在に欠かせない持ち物とは?

プロバレーボール選手の野瀬将平さんに伺った、海外遠征を通じて感じた長期海外滞在に欠かせない持ち物とは?

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今回お話を伺ったのはプロバレーボール選手の野瀬将平さん。過去にはイスラエルでの遠征で得たコロナ禍での海外渡航事情の知見を、数回に渡りお話いただきました。 そして、この記事ではフィンランド遠征を終え、海外での長期滞在を経たからこそ感じる、野瀬選手ならではの海外旅行や遠征時でのこだわりの持ち物について伺いました。

トロフィーを前にした野瀬選手

海外旅行・遠征時に欠かせない持ち物「歯磨き粉」

―今回の海外での長期滞在。スーツケースの持ち物の中で一番のこだわりポイントを教えてください。

野瀬:僕のこだわりは「歯磨き粉」ですね。今回の長期滞在では日本から歯磨き粉を10本持っていきました。スッキリ感が違うので、どこにいても同じものを使うと決めています。試合前に歯を磨くことをルーティーンにしているため、人よりも歯を磨いていると思います。

―使用感以外に気にされている点はありますか。

野瀬:スポーツ選手として、口に入れるあらゆるものに気をつかっています。「ドーピング」対策ですね。歯磨き粉のみならずサプリメントも普段から使って問題ないものを持っていきます。いくら成分が記載されていても、英語やその他の言語で書かれていては読み取るのは難しいです。皆さんも海外で薬やサプリメントを購入する際は、慎重に。日本から飲みなれたものを持っていくのも手だと思います。

海外では炊飯器ではなくフライパンや鍋でお米を炊くのが当たり前

―海外の長期滞在だと日本食が恋しくなる方もいらっしゃいます。野瀬選手のフィンランドでのお食事事情をお聞かせください。

野瀬:僕も日本食が恋しくなると思ったので、カレーのルーやお茶漬けのもと、インスタント味噌汁を持っていきました。一番重宝したのは、100円ショップなどで買える白米とお水を入れてレンジで温めればご飯が炊けるアイテムです。

―フィンランドでお米を炊く際は、炊飯器を使わないのですね。

野瀬:僕たち日本人は普段炊飯器を使いますが、海外だとフライパンや鍋でお米を炊くのが主流です。一度試してみたところ見事に大失敗。それ以降はこのアイテムを使ってレンジで炊いていました。フィンランドはお寿司が人気なので、スーパーでも日本米を買うことができて助かりました。

―その他、海外長期滞在予定の方におすすめの持っていくと安心な食べ物はありますか。

野瀬:ドレッシングですね。フィンランドではオリーブオイルと塩がドレッシングとして使われていましたが、口に合わず現地でシーザーサラダドレッシングを買いました。しかし、日本で食べるシーザーサラダの味とは違い、日本人の舌に合うように作られたものの有難さを感じました。一週間のうち、1回日本の味を摂取すると舌や胃がリセットされる感覚があったので、慣れ親しんだ味を持っていくことをおすすめします。

友人と食事を楽しむ野瀬選手

ご飯時やお料理時だけじゃない、お土産としても優秀なお箸

―日本食以外に日本から持っていくと便利なものはありますか。

野瀬:箸を持っていくことをおすすめします。日本では菜箸を使って料理をする方も多いですが、海外ではなかなか箸を入手できません。代わりにフォークを使って自炊を試してみましたが、やりにくかったです。そのため、海外での長期滞在を予定されている方は洗えるお箸を持参すると便利だと思います。また、チームメイトへのお土産としても持っていきました。

―お箸のお土産の反応はいかがでしたか。

野瀬:富士山や侍、忍者といった日本らしいデザインのものが大変喜ばれました。しかも、そこから派生して日本の漫画の話になったんです。チームメイトと好きな漫画やお気に入りのキャラクターの話で盛り上がったことで、心の距離を縮めることができました。

100円ショップでも良いデザインのものが豊富に揃っています。もし留学先やホームステイ先で仲良くできるか不安がある方は、お土産を持っていくと話の種にもなり、少し心が軽くなるので試してみてはいかがでしょうか。

友人の「侍」Tシャツを指さす野瀬選手

機内を快適に過ごすのに欠かせない、イヤフォンとクッション

―続いて、海外旅行・遠征時に機内へ持ち込む物についてお聞かせください。

野瀬:飛行機で過ごす長い時間、僕はよく映画を観ます。アクション映画、特にMARVEL映画が好きです。飛行機では、まだ映画館では観ることのできない海外の最新作が観られるので楽しいのですが、イヤフォンの質だけは昔から変わらないなぁと思います。飛行機の中って、いろんな音がするので付属のシンプルなイヤフォンだと映画の音が聞こえないことがあるんです。

そこで僕がおすすめしたいのは、マイ・イヤフォンです。自分に合ったものやノイズキャンセリング機能が付いたものを使うと、外部音がグッと気にならなくなります。安眠グッズにネックピローを持っていく方もいますが、イヤフォンも音をシャットダウンしてくれるのでひとつ入れておくと安心です。

―イヤフォンを選ぶ際の注意点はありますか。

野瀬:最新のiPhone用のイヤフォンだと座席に備え付けのジャックに刺さらない可能性が高いので、PCなどに刺せるイヤホンジャックタイプのものを持っていくのが良いと思います。旅行の醍醐味のひとつはどれだけ空の旅を快適に過ごせるか。ちょっとした準備で、旅を楽しいものになりますよ。

―他にはどんな機内グッズを持っていきましたか。

野瀬:飛行機で長時間座っていると首やお尻が痛くなるので、クッションを持っていくようにしています。皆さんはクッションを首や腰用にいくつか持っていき、さらに配られた毛布や枕でシートがごちゃごちゃになったことはありませんか。

シートに物がたくさんあると、出入国カードが書きにくかったりトイレに行きづらかったりと不便です。そのため、いろんな部位に合わせて様々な用途に使えるタイプのクッションをひとつだけ、僕は手荷物に入れています。またクッションの代わりにバスタオルを使って首を安定させるのもおすすめです。

空港で沢山のスーツケースを運ぶ野瀬選手

海外旅行・出張者必見!機内で充電する際の注意点と軽食持ち込みの重要性

―これから海外へ渡航予定の方に知っておいてほしい情報はありますか。

野瀬:2つあります。1つ目は、「機内での充電」についてです。各航空会社が様々な進化を遂げている中、変わらないなと感じる点がスマホを充電する際に刺すところです。最新のiPhoneはType-Cと呼ばれる両側の刺すところが小さく平べったいタイプのケーブルが付属品として付いてきます。しかし、飛行機で充電する際手元の刺す場所を見てみると、従来のUSBタイプ(Type-A)しか刺せないことが多いです。

僕たちの身の回りの物はどんどん新しい形に変わっているので、旅行先では意外と使えないものもあります。事前に情報を集めたり、よく海外へ行く人に話を聞いたりしてから、持ち物の準備をするのも良いかと思います。

2つ目は、「近頃様々な情勢の影響により、所要時間がチケットやサイトに記載された時間よりも長くなることがしばしばある」ということです。それでも機内食が出る回数は変わらないため、お腹が空いてしまうことがあります。

実際僕も友人から「お腹が空くから先に何か食べて行った方が良い」と言われました。その言葉通りに食べてから乗ったのですが、それでも空腹になってしまって...。途中でマフィンが軽食として出ましたが、僕はマフィンのような甘いものは食後と決めているので「違う、今はしょっぱいものが食べたいんだ...」と思ってしまいました(笑)

入国規制の緩和がよくニュースで取り上げられていますが、それでも1時間以上待つこともあり、空港に到着後すぐにご飯とはいきません。お水は機内でもらえるので、スナック系やちょっとしたごはん系を持っておけば安心です。

あらゆるサービスの要となるスマホを使うのに必要な「命のWi-Fi」と「モバイルバッテリー」

―海外でWi-Fiの必要性を感じたエピソードがあれば教えてください。

野瀬:僕はWi-Fiではなく命のWi-Fiって呼んだ方が良いとさえ思っています。自分のスマホさえあれば、翻訳サービスを使えるので言葉に困ることも無いですし、看板や掲示板から大切な情報を読み取り調べることもできます。こういった情報を把握することで、立ち入り禁止のエリアに行ってしまうことや空港で立ち往生してしまうことを防ぐことができます。

現地でSIMカードを買うにも、そのお店がどこにあるのかを調べるのにインターネットが必要です。しかし、空港のWi-Fiは通信が不安定で繋がるまでに時間がかかります。いくら備えていても、急に調べなきゃいけないことが出てくるのは海外旅行につきもの。Wi-Fiは事前に用意しておくと安心です。

―何かあってもスマホとインターネットがあれば一安心ということですね。

野瀬:はい。また最近では様々な国や地域の空港やお店で、陰性証明書やワクチンパスポートといった証明書の提示が求められます。証明書系の多くはスマホで表示することも多いため、スマホの充電が無くなってくると不安になります。

特に僕の行っていたフィンランドでは、Web決済が主流なので、スマホがお財布の代わりでした。他にもタクシーを呼んだり電動スクーターを使ったりするのもスマホです。たくさんのサービスがスマホ無しでは使えないので、モバイルバッテリーは携帯しておくと良いですね。

また海外では、日本のコンセントと形が違って、差し込めない場合があります。僕は一度変換プラグを持って行かず、遠征先でスマホが充電できなかったことがありました。その時は持っていたモバイルバッテリーに助けられたので、ひとつ持っておけば万が一の時に備えられると思います。

海外で使ったレンタルWiFi

今後の展望について

―最後に、野瀬選手の今後の展望についてお聞かせください。

野瀬:Savo Volley(フィンランド)での海外シーズンを終え、東京グレートベアーズに入団しました。海外遠征での経験を新たなチームで発揮していきたいと思います。

―野瀬選手、ありがとうございました!今後のご活躍からも目が離せません。

過去の野瀬選手のインタビュー記事はこちら

野瀬将平(のせ・しょうへい)

野瀬将平(のせ・しょうへい)

1993年7月20日生まれ。福岡県出身。ポジションはリベロ。東福岡高校在学中はインターハイや春高バレー、慶応義塾大学在学中は全日本インカレやU21世界大会に出場。2016年にFC東京へ入団し、2020-2021年シーズンではイスラエルリーグのハポエル・クファル・サバ、2021-2022年シーズンではフィンランドリーグのサヴォバレーで活躍。2022年6月にバレーボールV.LEAGUE DIVISION1MENの東京グレートベアーズへ入団。

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関連情報

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Telecom Times編集部

監修:Telecom Times編集部

2000年、成田空港の一角で携帯電話レンタルサービスを業界で初めて提供して以降、Wi-Fiレンタルをはじめとした旅行モバイル通信サービスの老舗として、旅と通信に関する知識と経験を培ってまいりました。「旅本来の楽しさに集中できる環境をつくる」をミッションに、世界の旅人の知りたい・役に立つ情報をお届けいたします。
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