重ねた努力が結果に繋がった、柳本理乃選手に教わる自信との向き合い方

重ねた努力が結果に繋がった、柳本理乃選手に教わる自信との向き合い方

株式会社テレコムスクエアは、世界をフィールドに様々な分野で活躍するアスリートやアーティスト、活動家の皆様を、海外Wi-Fiレンタル、SIMカード、eSIMなど通信環境の提供を通してサポート・応援しています。今回は、愛知工業大の女子モーグル選手柳本理乃さんに、モーグルを始めたきっかけから学生生活、今後の展望についてお話を伺いました。

気づけば生活の中心になっていた、モーグルとの出会い

気づけば生活の中心になっていた、モーグルとの出会い

モーグルを始めたきっかけは両親です。両親がモーグルの選手をしていて、その影響もあってスキー場に連れて行ってもらうことも多く、気づけば滑っていました。3歳頃から始めていたので物心つく前に板を履いていましたね。スキー場に毎週末行くことが家族のルーティンだったので、モーグルをすることが当たり前になっていました。愛知県出身なので、岐阜県のスキー場まで車で2時間ほどかけて行っていました。私の世代は愛知県や東海地方出身の選手がいますが、学校の中ではスキーをやっている人はあまりおらず「モーグルってなに?」と聞かれることも多々ありました。ひとりっ子で幼い頃は人見知りが激しかったですが、スキー場に行けば毎週一緒に滑っている人と友達になれたので、スキー仲間も次第に増えていきました

小学生で初の大会参加。悔しい経験が作り上げた「モーグル」第一主義

小学生で初の大会参加。悔しい経験が作り上げた「モーグル」第一主義

もともと運動神経はあまり良くなく、どんくさい方だと思います(笑)。球技系のスポーツも苦手で、走るのも人並み。小学生時代にスキーのスキルを体育で活かすといったことはできなかったです。ただ全身を動かすという意味で、マット運動だけは得意でした。 小学4年生の頃初めて大会に挑戦しましたが、その頃は全然歯が立たなかったです。実は負けず嫌いなところがあるので、悔しくて...。そこからさらに練習に励みました。当時は持久力もなかったので、鍛えました。習い事もモーグルのためになるよう、トランポリンをしていました。身体の使い方も似ているので上達しますし、体力もつきます。気がつけばすでに行動の軸が「モーグル」になっていました。

「当たり前」から「好き」へ、本格的なアスリートを目指したきっかけとは?

高校生までは、なんとなくモーグルを続けていました。しかし高校2年生の時にケガをして、当たり前にできていたことができなくなりました。その時一度、気持ちが切れてしまって...。そのため、なかなか復帰ができなかったのですが、大学でもスキーをやるか別の道を進むか考えた時、スキーをしたいと思いました。ケガをしたことで、「好きじゃないとできないんだな」という自身の気持ちに気づけました。私にとってモーグルは、「やるのが当たり前なこと」から「好きなこと」に変化していたのです。そこでプロの道を進むことを選択し、愛知工業大学の競技スキー部に入部しました。それまでは両親がコーチとなり、指導してくれていましたが、大学入学後はコーチがつき、パーソナルトレーニングにも通い始める等環境が変わったことで、さらに力がつけられたかなと感じます。筋力はあるにこしたことはないですが、自分の持っている筋力やパワーをどれだけ使いこなせるかが大事ですね。体幹や下半身が強くても上半身が弱いとバランスが悪いので、持っている筋肉をどこまで活かせるかを大事にしています。練習時間は、雪上で午前2時間、午後2時間。そのあとにトレーニングです。
リラックスの方法として空いている時間にTikTokやYouTubeで動画を観たり、Netflixでお気に入りの韓国ドラマを観たりしています。

大学の課題提出や試合前の連絡に欠かせない通信環境

大学の課題提出や試合前の連絡に欠かせない通信環境

大学では経営学部のスポーツマネジメントを専攻しており、経営の勉強をしています。試合の関係から、大学は後期に入り一度も行けていないため、先生方に事情を伝え、オンラインで課題を提出しています。パソコンを使う課題が多いので、面白さと難しさを同時に感じています。ある講義では自分で会社を作った想定をして、毎週売り方を考えていくといったものがあり、例えば私はパーソナルトレーナーの会社を創業したと想定し課題に取り組みました(笑)。渡航先では、泊まる場所がホテルであったりスキー場内の宿舎であったりと様々だったので、フリーWi-Fiを多くの人が同時に利用したせいか混雑して繋がらないことや、そもそもフリーWi-Fiが設置されていないなんてことがありました。課題の提出やメール、LINE等のメッセージの確認にインターネット環境は欠かせないので、今回テレコムスクエアさんの海外Wi-Fiをレンタルでき、大変助かりました。日本と同じように海外でスマホが使えることって大切だなと思いました。また、試合前になると緊張するので、そんな時両親とビデオ通話やLINEでやりとりするだけで、心が落ち着きます。スマホは生活の一部で、通信環境が悪いと両親に大切な連絡ができずストレスにもなるので、モバイルWi-Fiルーターによって日本にいるようないつもどおりの通信環境を作ることが大事ですし、ありがたいです。

自信の無さを後悔した2020年、自信を持てるかが勝負だった

自分に才能があるなと思ったことはないですね。2020年は自信の無さが試合にでてしまったシーズンで、もっと自信を持てばよかったと後悔しました。自信がついたと感じたのは最近(2021年シーズン)です。自信というものは自然につくものだと思いますが、レベルが上がってくると、トップ選手ともそこまでの実力差はなく、その中でどれだけ自信を持って滑れるかが試合での成績に大きく影響すると思います。2020年シーズンが終わった後、2021年シーズンには必ず強くなって帰ってくると決め、オフシーズンに入りました。トレーニングも前のシーズンより増やし、これだけやってきたから大丈夫と思えるようになり、上位も狙えるかもしれないという気持ちの変化がありました。滑っている時はたくさんのことに意識を向けるのは難しいので、スタート前に一番大事にすることに絞ってイメージをして滑るようにしています。スタート後は無心ですね。そのせいか、自分では意識したことがないのですが、普段の自分とモーグルをしている時の自分とでは印象が違うと、いろいろな人に言われます(笑)。スウェーデンでのワールドカップで自己ベスト2位入賞という結果が出せた時は、「ここまでこれたんだな」という思いでした。さらに細かいところを改善し、自分の中で完璧な滑りができたと思うことができれば、次のステップが目指せると思います。

目指すは日本を代表する選手!見据えるモーグル界の未来

目指すは日本を代表する選手!見据えるモーグル界の未来

憧れの選手は、アメリカの絶対女王と呼ばれていたハナ・カーニー選手です。オリンピックやワールドカップで何度も優勝している姿をテレビで観て以来、憧れています。日本の選手だと上村愛子さんの滑りが好きです。こんな風に日本を引っ張っていけるような選手になりたいなと思っています。実は上村さんがInstagramをフォローしてくださって!メッセージまで頂き嬉しかったです。将来的には、モーグルを広めていきたいという気持ちがあり、現在は地元のチームで年齢が一回り下の子たちと関わる機会も大切にしています。そういう子にモーグル教える活動もしたいなと思っています。

柳本選手、ありがとうございました。
次回、柳本選手インタビュー第2弾も楽しみに!

柳本理乃(やなぎもと・りの)

柳本理乃(やなぎもと・りの)

2000年12月13日生まれ。愛知県出身。愛知工業大学所属。競技種目はフリースタイルスキーモーグル。2021年12月12日にスウェーデンで開催されたワールドカップ(デュアルモーグル)で2位入賞。

■SNSアカウント
Instagram @rino_yanagiiiii_

Telecom Times編集部

監修:Telecom Times編集部

2000年、成田空港の一角で携帯電話レンタルサービスを業界で初めて提供して以降、Wi-Fiレンタルをはじめとした旅行モバイル通信サービスの老舗として、旅と通信に関する知識と経験を培ってまいりました。「旅本来の楽しさに集中できる環境をつくる」をミッションに、世界の旅人の知りたい・役に立つ情報をお届けいたします。
株式会社テレコムスクエア

この記事をシェアする

柳本理乃選手関連記事

最新記事